お絵描きセットを使い切る213

キク(ワンダバスタイル
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人の外出を許さない外出警察は、本人が外出している場合はともかく、ネットで監視している場合においては「自分は我慢しているのに」という気持ちがある事は間違いない。近所からピアノの音がすると腹が立つのは、自分の場合はピアノの音がうるさいというより、「自分は我慢しているのに」という気持ちが原因である。演奏していいならするわい。だがこの居心地の悪い世の中は、それを許さない。許されないのにやっている奴らの図太さが羨ましくもあり、恨めしくもある。楽器一つも演奏できない世の中の方が間違っているが、トラブルに発展するリスクを考えるととても自分がやる気は起きない。だから「自分は我慢しているのに」という怒りをピアノを弾いている  に向ける事になる。  は  でしょうよ。窓開けてるし。ピアノなんてお前、電子にすればヘッドフォン付けてもできんだぜ?尺八やヴィブラスラップ、パイプオルガンなどではそういうわけにはいかない。我慢するしかない。ピアノは「グランドピアノを弾きたい」「ヘッドフォンはいやだ」というわがまま、贅沢を言わなければ音を抑えて演奏できるにもかかわらず、それをやらない。しかもオープン・ザ・ウィンドウ。絶対  でしょ。最悪の場合、「こんな状況の中、せめて音楽を皆に届けたい」と思っているかも知れない。そんな想像力のないたわけがいるとは思いたくないが、いずれにせよ近所の  は時々ピアノを弾く。迷惑だ。

2m先に住む者の顔すらわからない今、得体の知れない人間が出す騒音を許せるわけはない。騒音が何故騒音なのか?得体が知れないからだ。ピアノを弾く者の人となりがわかっていれば、不快感はかなり小さくなる。名前、顔、スリーサイズ、差歯の本数、嫌いな干支、好きでも嫌いでもないうまい棒の味、ピアノ暦、これから弾きたい曲、弾きたくない曲、柿の種とピーナッツのマイ黄金比、練習予定時間、今苦戦している場所などを知っていれば、多少の練習くらい大目に見られる。だがそんな情報は手に入らない。所詮「どっかの知らん奴のピアノ」であり、それが不快なのは当たり前だ。たとえば隣の部屋の住民がユーチューバーだと最悪である。だが配信を見られるなら、どんな事をしているかわかる分、少しはマシになるだろう。電車などでの電話の話し声が不快なのは、相手の声が聞こえないからという要素もある。もっとも両方の声が聞こえていたとて不快は不快であり、「情報が不十分だからストレスを感じる」というのは一つの要因に過ぎない。

Twitterなどで検索すると、近所迷惑と知りつつ強行する者、勝手に時間などの自分ルールを作って「だから許される」と勘違いしている者が多い。何をしようがお前らは全員迷惑だ。何故ならこちらが我慢しているからだ。やっていいならほら貝でもカスタネットでもトライアングルでもセッションでも何だってやってやる。だがあくまでも許されない。誰も許さないとも許すとも言わないからだ。近隣の住民同士一切コミュニケーションを取らず、意思を確認する術がないからだ。それでもやれるのは、図太いからに他ならない。