ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS 79日目

+1時間(114時間30分)

なかなかストーリーが進まない。ドゥルダ兵の怪しい動きとかメイデンドールに群がるモンスターとか馬でモンスターを轢き逃げしていくところとか、面白いところはあるにはある。だが圧倒的に栄養が足りない。刺激が足りない。

今更だが、字幕と声の食い違いが気持ち悪い。主人公の名前は自由に設定できるが、声はそれに対応できない。だから「アルス!」と呼びかける場面には声がなく、「アルスは無事かしら」といったセリフは「彼は無事かしら」に言い換えられる。20年前に発売されたときめきメモリアル2は、主人公の名前を読み上げる機能が付いていた。あれから20年。技術は特に進歩する事なく、字幕と声が違うという不自然な状態を許してしまっている。誰も勇者の名前を呼ばない。呼べないのだ。勇者の父親が名前を呼ぼうとするシーンでは、祖父が突然咳込んでそれを遮った。ギャグにしたかったのかも知れないが、不自然さは拭えなかった。
勇者の公式の名前を決められないという縛りは必要なのだろうか。歴代主人公が揃うようなゲームでは、もう公式の名前が出てしまっている。せめて何パターンかの公式名称を用意し、その名称なら名前を読み上げるという事にしても良かったはずだ。
主人公が頑なに喋らないというのも、かなり不自然になってしまっている。周りの人物が喋る中、主人公だけが言葉を発さず、身振り手振りで意思表示しようとしているのを見ると、もはやそういう病気の人に見える。勇者はプレイヤー自身だから、プレイヤーの意志を無視して喋るわけにはいかないというのだろうか。今までは喋っている勇者の喋るシーンがカットされていると考える事もできたが、勇者と同じ村にいる少年は「勇者の真似をして喋らない生活を送ろうとして3日で断念した」といった情報が出て来るから、勇者は実際に無口なのである。今更伝統を破壊する事はできないのだろう。だがもうそろそろ、喋ってもいいよ。サイレスかかってんだったらやまびこそうを使えばいい。