ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS 63日目

+1時間(100時間20分)

探索や戦闘に時間をかけていないのに、話が全然進まない。探索していないとは言っても多少は街中をうろついたりはしているが、それでも通常のプレイとは段違いに早いはずだ。声をスキップせずに聞いているせいもあるのだろう。ゲームと言うよりアニメを見ている感覚に近い。一体何話あるのだ。52話分は軽くありそうだ。

ゲームの音声というのは、どうも声優ががんばって声を吹き込んでいる印象が強い。映画の吹き替えやアニメなどではそこまで感じない。BGMとの関係か、キャラクターの動きが少ないからか。モンスターの声の担当は一人なのか。いたずらデビルも怪しい影もデンタ(仮)も皆同じ声だったように思う。

怪しい影が通過しても落とし穴が作動するらしい。生命を探知して作動するのか。怪しい影が生命というのも疑問はある。ところで怪しい影という名前は、人間側がつけた名前ではないのか。魔族側も怪しい影を怪しい影という名前で認識し、自らも「オレは怪しい影という種族だ」と思っているのか。名前に怪しいが入っていると自己肯定感が薄れるように思われる。

魔物の名前には肩書もある。サタンジェネラルなどは、魔物達が付けた名前ないし肩書だと想像できる。魔物を大勢指揮しているからサタンジェネラルだと人間が付けた可能性もあるが、魔物側の命名だとしても不思議はない。さまようよろいはどうか。本人はさまよっているつもりはないだろう。自分の意思なり魔王の命令なりで見回っているのを、人間がさまよっていると感じたからさまようよろいとなったのではないか。だとすれば、魔物側にとっての名前も別にあるはずだ。こんな事を考えても意味がない。

そもそも魔族が魔王だの魔族だのと名乗るのも変だと思っている。自分を魔王と称したヒゲの親父も現実にいたらしいが、悪は自分達が悪の存在だという自覚があるだろうか。プレイヤー側の視点に立つから敵が悪になるが、本当はどちらも正義だと思っているはずだ。大魔王バーンは自分が悪だという自覚はあったかも知れないが、魔族のために、魔界の上に作られた人間の世界を破壊し、太陽の光を魔界に届けるという大義名分を持っていた。宗教において魔族とは神と敵対する、あるいは神の使いとして人間に試練を与える存在である。ドラゴンクエストは神の支配する世界であり、魔族は神と敵対するようでいて、その実人類に試練を与える存在に過ぎないのかも知れない。とするならば、彼等は悪を自覚し、魔王魔族を自称するのは必然だとも言える。仏教における魔羅、キリスト教においてのサ……この辺にしておかないと無教養がバレるから逃げよう。既にバレているだと?うるせえ。店じめえだ早くけえれ。