ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS 1日目

+1時間
やけくそで、テレビとゲーム機本体と新品ソフト2本を同時に買った。届いた品々を見ても心がさほどときめかない事に絶望した。子供の頃なら鼻血を出す程興奮しただろう。今はもう「ふーん」である。中身を確認し、きょうびのゲーム機はちっさいのおと思った後、元に戻した。取り出してテレビに接続する気にならない。日常があまりにも辛くて無味乾燥だから、金さえ奮発すれば一時でも幸福感を得られるのではないかと期待した。ダメだった。厳密にはまだテレビは届いていないが、本当にやりたいと思うなら、今あるテレビに繋ぐはずだ。そんな気力は出て来ない。
すっごい金使ったんですけど。場合によっては我慢できず一週間くらいでクリアする事になるかも知れないと思っていたが、この感じでは数か月かかるだろう。高い金を出したのだから、できる限りやり込みたい。1時間50円換算くらいになるまではやる。テレビ全部含めて7万円かかったから、もう1本のソフトと合わせて1400時間プレイしなければならない。1日1時間プレイしても4年かかる。無理。
テレビが届き、面倒なセッティングを経てプレイを開始する。最近のテレビもゲームもセットが面倒臭い。昔のテレビは繋いだら終わりだったが、起動してさえゴチャゴチャ設定しなければならない。またIDとパスワードが増えた。これほどパスワードだらけの状態で、メモするなパソコンに記録するな使い回すなは不可能だろう。
ゲーム機が小さい、ソフトのパッケージが小さい事にも驚いたが、ソフトがSDカード以上に小さい事にはもっと驚いた。こんな踏めば粉々になるようなものだったとは知らなかった。そのくせパッケージには説明書が入っていない。今のゲームはそうなのか。Wiiの時代で止まっていたから戸惑う事ばかりだ。

名付けで固まる。エイトの時は迷わなかった。かっこいいかどうかはともかく、名前として違和感はなかった。イレブンはいやだ。エニクスもいやだ。スクエニはもっといやだ。結局SFC3で使われていたアルスにする。後でじゅういちをちょっと捩ってじゅんいち、あるいはダビッドソンという案が出た。却下。
さすがに8から10数年後という事もあり、グラフィックは格段に向上している。説明書がないから、システムがどう変わったかはわからない。戦闘中に主人公が動けるが、この動きが戦況にどういう影響を与えるのかさっぱりわからない。本当はごりごりのアクションにしたかったのを、懐古主義者の反発を恐れてコマンド式にしたのか。
8にできたカメラのズームが今回できない。やり方がわからない。なにせ説明書がない。カメラを色々いじっても絶対エマのパンツが見えない事が判明する。スカートの中には暗黒の世界が広がっていた。ゼシカは見えたのに?何プライアンスなのだろう。
老人が最近のゲームをするにあたって一番戸惑うのは、セーブというコマンドがない事だ。オートセーブが当たり前になっている。いつセーブされるのか、またされたのかよくわからないから怖い。

儀式をクリアして村に戻る。教会で2Dモードに切り替えてみる。単純に見た目を変えるだけだから簡単に切り替えられるのかと思ったら、手に入れたアイテムなどは失われ、レベルと所持金だけを引き継いで、更に特定の地点からしかスタートできないらしい。何故そんな面倒な事をしなければならないのだ。2Dモードで再び試練をクリアして3Dモードに戻そうとしたが、試練の最初にしか戻れない。何だこれは。面倒な。
2DモードはSFCの3や6くらいのグラフィックに見える。ただモンスターは動かない。BGMも3Dモードと同じだからしっくり来ない。最大の問題は、あくまでも3Dモードが主体であり、2Dモードではストーリーがきちんと描かれていないという事だ。ストーリー上は海の景色が見えるはずなのに、2Dモードではそんなもの見えない。それで「この景色を見せたかったのね」といわれても、どの景色や?としか言えない。2Dモードはおまけであり、懐古主義者向けに一応作ったという程度のものだと考えた方が良さそうだ。ゲームソフトを2本作るようなものだから、2Dモードを徹底的に作るのは無理だというのはわかるが、拍子抜けだった。