今週もひどいドラゴンボールGT #38

洗脳を解かれたサイヤ人の有象無象ども。この時のトランテンはフュージョンの事を覚えていた。確か17号戦では全くやる気がなかったはずだ。ベビーに勝つ方法は悟空が有象無象から「超サイヤパワー」を受け取る事だという。確かに元気になりそうなパワーではある。元気っていうか、健康に。

あっさり殺されたはずのウーブがベビーの体内で元の姿に戻り、体内からベビーを攻撃し始めた。「これ以上ないくらい熟知している自分の得意技でやられる馬鹿がいるものか」だそうである。答えになってねえよ……。こういう力業の理屈が出て来る事は時折ある。ロックマンXのゼロは死んでいたはずだとエックスに問われた時、「エックスだって生きているじゃないか」という意味不明な答えをした。あと「シグマなんかに殺されるわけがない」とか。精神論じゃねーかそれは。理由を聞いてんだよ。

もっとも菓子化を解除できる事に関しては、さほどの違和感はない。むしろチョコにされて食べられた時、「元に戻れないのかよ」と思った。ただ怪しいのはこれが元々の作戦だったという事である。大猿になってもないうちから体内で暴れるつもりだったのか?暴れるためにはベビーがチョコレートを食べなければならない。何故食べるなんて確信があった。パワーアップした直後なのに、内心「まともにやっても勝てそうにないから体内に入ろう」と考えていたわけか?「実は作戦でした」と言わない方が良かったのではないかと思う。別に食べるという確信はなくても、「食べられたら作戦続行」という程度の認識でも全然問題はない。

ウーブはベビーへの妨害の末、体内の中で押しつぶされそうになっていた。また随分グロい死に方だなと思っていたが、普通に吐き出されていた。一応役に立っているではないか。もっと役立たずだと思っていた。

「決戦も決戦、超最終決戦」「すごすぎてどれくらいすごすぎるのかわからないくらい」。なんかセリフ回しが変だよな、いっつも。最近始まった事ではない。原作があった頃は恐らく原作にない部分も鳥山調にしようという心理が働いていたのが、原作という枷がなくなった事により、のびのびとセリフを考えるようになったのだろうか。