今週もひどいドラゴンボールGT #24

注射嫌い、病院嫌いという謎の設定が追加されているアニメ悟空。「完璧な主人公なんてつまらないんです。苦手なものとか弱点とかがあった方が親しみが持てます。」といった作劇のマニュアルを真に受けたかのような設定だ。ドラえもんやQ太郎を彷彿とさせる逃げ方で、要するに、古い。今は他を圧倒する能力を持った主人公が、周囲の登場人物を延々とバカにし続けるといういわゆるチート系の作品が大流行りだが、こういったマニュアルを書いていた世代の人達はどう思うだろう。ストレスでお腹を壊すか、やけ酒を飲んでお腹を壊すか、一頻り泣いた後やけ食いしてお腹を壊すのではないか。チート系作品の主人公には女に弱いという弱点すらもうない。やれやれ……。驚いたな、この程度の実力で最強を名乗るとは、僕が眠ってる間に随分軟弱な時代になったらしい。やれやれ。やれやれやれやれ……あーやれやれ。やれやれ……。というほどチート系作品を読んだ事はない。ジャンプ+でそういう作品が連載されていて読んでみたが、ひたすら主人公が不快なだけだった。

パンがバンビみたいなのにおっぱいを舐められていた。別にお腹でも良いのに、何故わざわざ服の中に頭を突っ込むというシモネッタ描写にしたのだろう。作り手がそういう趣味なのか。ところでバンビという動物がいるのだと思っていた。バカじゃない、バカじゃないぞ。

「一度戦った奴の気は忘れない」という謎の設定が悟空に追加される。でもそれって、そんな、えばっていう程の事じゃなくない?現実的に置き換えると「一度見た奴の顔は忘れねえんだ」くらいになるのではないか。すごいけど、すごいか?特にベビーは普通の生命体ではないのだから、よりわかりやすいだろう。

ベビーの他人に寄生するという能力は、今までの敵にはないタイプで、更に作戦の悉くがうまくいかず、真っ向勝負ではやられてばかりというのも新鮮味がある。エネルギーを集めて強くなるという要素は人造人間編と同じではある。