今週も間延びしているドラゴンボールZ #279

一転作画が良くなった。ブウのドラミングが数分続いた。悟空はいきなり超サイヤ人3にはならず戦った。サタンが悟空を「金髪の兄ちゃん」と随分他人行儀な言い方をしていた。確かに他人だが、セルゲームの頃から悟空一派とは因縁がある。明らかに自分を超える実力を持ち、セルを倒しながらも、世間に対して自分達がセルを倒したなどと喧伝しない。結果自分が英雄になれたのだから、感謝でも憎悪でもない、複雑な感情があるだろう。それを「金髪の兄ちゃん」ってさあ、これまでの経緯とか理解してるの?マタイの書第3章を読みなさい。書いてあるから。

超サイヤ人2の悟空とブウの戦いをベジータは「桁違いの戦いだ」と評した。へえ、いつから悟空はそんなに強くなったん?今のブウが悟飯吸収ブウより強い設定のつもりで描いているわけか?しかし悟飯吸収ブウに対して、しぶしぶ超サイヤ人3になりながらも歯が立たなかった以上、悟空がそれより強いわけがない。

それはないだろうなと思っていたら「今までのブウとは段違いだ」と言い始めた。作り手が最後に戦う敵は一番強くなければならないと思ってるのか、そうしないと盛り上がらないと思ってるのか知らないが、滅茶苦茶だから。無理があり過ぎるから。「やっぱ生身の方がリキ出んなぁ」とか言わせときゃね、ああ、生き返ってパワーアップしたのかと思えるけどね。「そんな設定ねーだろ」とは突っ込むが、パワーバランスの矛盾は解消する。もっとも矛盾を解消するために別の矛盾が生まれている。

「オレたちじゃとてもかなわない強さ」というセリフも削りなさいね。悟空がサイキョーって設定を作ったのなら。メタメタになってるから。ポタラをすれば楽勝っていうセリフとも矛盾するし。原作と違うのは良いとしよう。アニメだけ見ても矛盾だらけだ。