試合中に雑談。何だろうなあ……動きながらとか、手合わせをした後の一瞬の隙をついてちょっとトークするなら良いけど、完全に立ち止まってのトークはダメ。係員に剥がされるレベル。
すげえすげえと相手を誉めながら黒髪の悟空。ベストを尽くしてください。やっと青くなったかと思ったら、変な女との勝負は中断し、ジレンとの戦いに移行する。頼むから雑魚は落としてくれ。明石家サンタで、不合格なのに粘る視聴者に対してサンタが妙に優しい事がある。とっとと切ればいいのにと思う。テンポよくいこ。
常にベストを尽くさない悟空の態度について、クリリンは「武道家は相手の本気を引き出したい、だから常に手加減してピンチになった途端青くなって逆転というワンパターンになるんだ」と説明していた。ものすごく意訳した。明らかに強い相手に黒髪で戦う理由の説明にはならない。だいたい相手に引き出してもらわないと本気を出せないような奴が宇宙代表だとは笑わせる。相手に緊張や過信などの精神的な問題があって、それを解きほぐしてやるという程度の寛大さがあっても良しとしよう。今の戦いはお互いに相手を舐めて手加減してるだけだ。
２
界王拳が通じないジレンに元気玉を使う悟空。元気玉の欠点は溜めに時間がかかる事である。Ｑ．百戦錬磨の悟空はどうやってその欠点を克服した？ Ａ．たまたま相手が待っててくれた。「オラに時間を与えた事後悔するなよ」とほざく百戦錬磨だが、待ってくれなかったらどうするのかという案はあったのだろうか。勢いだけで行動してんのか？百戦錬磨。
もう一つの欠点はそもそも威力が低い事だ。地球の元気でベジータを仕留めきれない（エネルギーが半分になっていたが）、ナメック星や周囲の星々でフリーザ最終形態５０％にそこそこダメージを与える程度。超サイヤ人になってからは必要のない技と化した。超サイヤ人が邪悪な気云々は関係ない。単純に威力が低いから、使う意味がなかった。周囲の元気を攻撃力に変える技なのだから、悟空が強くなっても威力に変化はないか、せいぜい本人の気がプラスされるくらいだ。もっとも元気玉という技は疲弊してから使うもので、本人の気はやはり関係ないだろう。ともかく威力に関しては、「少しずつ元気を貰う」ではなく「限界まで元気を貰う」方式で、悟飯達から気を貰った事で強力な攻撃になったと解釈したい。気を分けるかどうかが選択できるから、やはりその方式なのだろう。だがこの局面において気を限界まで吸収すれば、他の選手と戦う体力が残らない事になる。この試合に体力の概念はあるのか。選手は試合が始まってからキレイな格好のままで傷一つ付いていない。どんどんボロボロになってくれよ。サバイバルだろ。あとなんでリタイアした奴が協力しても反則にならんの？
恐らく元気玉に気を使って体力を消耗したという事実は後々無視されるだろう。数分で回復する程度の気しか分けなかった？そんな元気玉などジレンでなくても通じない。ギャラリーがすごいエネルギーだと誉めていた以上、限界まで気を吸っていたと解釈するのが妥当である。だが悟飯達の体力が大して落ちていないのなら、どう解釈しても矛盾が生じる事になる。体力の温存がどうとか偉そうな事を言っていたのに、この展開だ。なめてんの？ペロペロしてんの？
原作にはしっかり体力の概念があった。ちょっと時間が経ったからといって、意味なく回復などしない。悟空がセルジュニアに何故手も足も出なかったのか。回復していないからだ。超サイヤ人や２に初めて変身した時はボーナスで体力が回復しているように見えるが、それ以外の場面では体力はすぐ回復しない。タンバリンに負けたのも試合後だったからだ。原作は丁寧にこさえてあんの。細かい事をネチネチ言ってるわけじゃござんせん。
３
跳ね返ってきた元気玉に飲み込まれた悟空が、何故か極めた感じにパワーアップしていた。ここまで圧倒的な敵に対してはインフレするしかないだろうが、唐突やの〜〜〜〜〜……。これも雑誌などでちらと見て知っていた。身勝手の極意だという。今まで少しでも触れた事があるのだろうか。悟空が何かを掴めそうな描写でもあったのか？記憶にない。
超サイヤ人も２も伏線は張られている。超サイヤ人は言うまでもなく、超サイヤ人２にしても、悟飯には隠された力があると散々言われてのあの変身だ。今回の伏線に関しては見逃している可能性もある。
超サイヤ人を派手にしていくというパワーアップは超サイヤ人３で限界に達し、黒髪のまま極める、あるいは合体という新しい形態が提示されて原作は終わった。神と神では超サイヤ人と言いながらも、通常形態からやや赤みがかった形態が登場する。派手さを抑える方向性になったのかと思えば、今度は金髪が青くなっただけの超サイヤ人が登場し、それが色褪せて来るとまた黒髪＋αに戻す。ちゃぶ台を組み立てては引っ繰り返している。いくらなんでも身勝手超サイヤ人とかねえよな。これで打ち止めだよな。
いつからドラゴンボールは続編→新しい形態になった。落ち着けよ一旦。ゲームやグッズ展開のためか。本編シリーズが仮に完全終結したとしても、それまでにできるだけ多くの形態を作っておけば、「本編にも登場した公式の形態」という看板を掲げ、色んなキャラクターに適用して延々と食いつないで行ける。それとも強い敵を倒すのに最もふさわしい展開が「新しい形態を出す」だと思っているのか。それじゃ永久に増え続けるだけでしょうがよ。増え続けて何が悪いと居直られそうだ。突き詰めていくと「やだ」としか言いようがない。
