ザマスが「神々を倒した」とか言ってたはずなのに「何者であろうと全王様だけは倒せません」とか言い出した。元々見ている側は「どうなってんだよ」と思ってたのに、誰も追及しなかった。普通「神々を殺した」って自慢してきたら「全王様もか！？」って聞くだろ？少なくともマブダチの悟空ちゃんは。それを今までさせなかったのは、「も、もちろん殺したさ！」とか狼狽するザマスを見せると、「ああ全王は生きてるんだな（んで最後は全王が解決するんだな）」とバレるからけ？
全王が死ぬと宇宙も消滅するという設定がありそうなものだが、「この世界に全王はいるのか」と聞くくらいだから、まだはっきりはしていないのだろう。
悟空が全王をけしかけてザマスの残り香だけを撃退しようと思ったら、全王が宇宙そのものを消し飛ばしてしまった。間接的に悟空が宇宙を滅ぼしたようなものだ。別に他の星の全ての人類が滅んでいたわけでもあるまい。地球の勝手な都合で宇宙を滅ぼす。これほどの罪が他にあるか。人類０計画成就しちゃってんじゃん。唯一生き残ったトランクスとマイだけは、別の未来に飛ばしてめでたしめでたし。
２
……どこがだ？宇宙が滅んでも全王が生きているという事は、その全王が再び新たな宇宙を作る可能性もあったわけだ。その全王を本編の世界に連れて行き、そこの全王の友達にするという事は、新たな宇宙が生まれる可能性を奪ったという事になる。
悟空こそ巨悪ではないか？（１）全王をけしかけて宇宙（厳密には「宇宙」という表現なら１つの宇宙だけかも知れないが、全王は「世界」と表現していた。つまり「１２の宇宙、あの世、界王神界などを含む全ての世界のことだと思う）を滅ぼす（２）新たな宇宙が誕生する可能性を絶つ。ザマスより凶悪ではないか。……全王が創造神だという思い込みで書いたが、そうではないかも知れない。ならば新たな宇宙が生まれる可能性はない。
「別世界の全王を本編の全王の友達として紹介する」という展開で、唐突な全王登場回の伏線を回収。ここだけ捉えれば綺麗に話がまとまっているが、その裏には宇宙の消滅（しかも悟空がけしかけて）という笑えない事実がある。
好意的に捉えるならば、全王の力を借りなければザマスによって宇宙が全て侵蝕されていたから、どのみち宇宙は消えていたとも考えられる。それにしても直ちに宇宙が消滅したとは考えられず、悟空の行為で突然命を絶たれた何億何兆という人々に納得など生まれないだろう。世界そのものが消滅したら恐らくあの世も残っていない。
ドラゴンボールには本来あの世がある。ザマスに殺された人々はあの世で裁判を受けている最中だったかも知れない。殺した神々の中に閻魔大王が含まれていれば、あの世も無法地帯と化していたのかも知れないが、いずれにせよ魂はあったはずだ。宇宙が消滅すれば魂さえ残るまい。酷い事したね悟空は。全然めでたくないぞ。宇宙が滅んで終わってますから。「大丈夫。別の歴史があるから」なのかよ。まーねー。どうでもいいよな一つの宇宙が消えてもな。本編の歴史のみんなが無事なら他はどうなろうが知らねえよな。トランクスが守った未来の世界は全部消えましたー。おっつかれー。
ビルスとウィスがごちゃごちゃと言っていた事はほとんど意味不明だったが、トランクスとマイが既に存在する世界で、同じく二人は暮らしていくという。「それでもいい」って、良くないだろ。何一つ纏まっていない。結局何が言いたかったのだ、このシリーズは。奇跡が起こったところで神様には勝てないから、みんな最後の審判に向けて善行に励めよって事ですか？
