今週も間延びしているドラゴンボールZ #178

原作を確認したが、「フルパワー」になったのは悟空のみで、セルはフルパワーになったとは言われていない。実際セルはこの時全力ではなかった。だがアニメではクリリンが「フルパワー同士」と言っていた。原作のストーリーを理解してないのか、クリリンが理解できていないという描写なのか。プロを馬鹿にしてはいけないよね。これはクリリンがわかっていないって描写なんだよ。うん。そうそう。そうだ。
セルは四身の拳を披露。太陽拳を使った時は「簡単だから使った」という説明をしたはずだが、今回は「天津飯の細胞も採取していたから」使えたそうだ。へー……。四身の拳は戦闘力も1/4になるという弱点があったが、セルはその弱点を克服し、通常時と変わらない強さのままだという。
どういう原理?1つのものが分かれるからパワーダウンするっていうのは弱点つったって根本的なもので、どうしようもないもののはずだ。弱点というか性質だろう。どう克服したんだ。ベジータ級のセルジュニアを7体尻から出して戦闘力が衰えないというのも寸法が合わないから、四身の拳だけを責めるのはお門違いではある。
問題は強さが変わらないと言っておきながら、結局天津飯の時と同じように一瞬で4人やられている事だ。意味がわからん。悟空は4人がバラバラになるのを狙っていたという。バラバラになったって一人一人はセルそのものだ。元々一対一で勝てるかどうかわからない敵だというのに、一対一に持ち込めば4人立て続けに蹴散らせるというのは滅茶苦茶だ。何故「強さが変わらない」という妙な設定を入れてわざわざ話をぶち壊すのか。普通に天津飯と同じようにやられて「フン、やはりこんな欠陥のある技は通じんか」とニヤッと笑えば済む話じゃないのけ。ねえ?あるいは「強さは変わらなくても、ちょっとした攻撃ですぐ消えちまう弱点はそのままだ」とかなんか言いようがあるだろ。「強さが落ちない四身の拳にどう対処する?」という問題に「散らせて一人ずつ一瞬で倒す」という回答にベストアンサーは付かない。
今度は気円斬繰気弾のように操る技だとクリリンヤムチャが驚いているところに、フリーザが最後に使った技だと界王が誰も見ていないところで解説。自分の技が使われたと思っているクリリンヤムチャが恥ずかしいじゃないか。フリーザクリリンの技をパクったんじゃないか?その気円斬は残像拳で回避。元の戦いとほとんど変わらない。過去の敵の技を使うボスというのは好きではあるが、回避方法まで同じではあんまり意味がない。成長した主人公が、以前よりスマートに回避するなら見応えもあっただろう。
悟空曰く「他人の技ばかりじゃ勝てないぞ。所詮付け焼刃だ」。付け焼刃といっても細胞を貰って訓練なしで使えるのだから、果たして付け焼刃と言って良いのかどうか。しかも悟空も基本的には他人に教わった技ばかりだ。付け焼刃ではない。セルは生まれて間もないから、付け焼刃と言えば全部付け焼刃になる。