今週も間延びしているドラゴンボールZ #107

前回飛び去ったはずのベジータが、突然「魂を移動させればいいだろ」とアドバイス。は、はあ?何言ってんだこのクソアニメ。原作を改変したければいくらでも改変しろよ。だが悟飯をタコ殴りして飛び去ったはずのベジータが、普通に木にもたれかかって、且つ原作の控えめな状態にいきなり戻ってるのは、脚本家の発狂を疑っても仕方ない案件だ。

ケツ拭けや。「オリジナル展開でピッコロ達のところに来ちゃったギニューとブルマを、界王拳20倍かめはめ波の余波で吹っ飛ばす」みたいなクソったれな方法でも良いからよ。自分でベジータを飛ばしたんだろ?拭けよ。戻ってくるシーン描けよ。なんで戻ってくるのか知らないけど。それが無理なら、前回の担当脚本家が実写で登場して謝罪しろ。「先週私が書いた脚本はなかったことにして下さい。どうもスマンコ」と手を突くかM字開脚で謝れ。

あれだけ険悪なムードだったのに、悟飯もブルマも原作同様の馴れ馴れしさに戻っている。どういうこと?俺は悪役だぜと言わんばかりのベジータも突然豹変。全員ラリってんじゃねえの?そして舌の根も乾かぬ内に、ベジータポルンガ出現中に宇宙船に乗って飛び去っていった。よく飛び去るね。でも次回何食わぬ顔で地球にいるんでしょ?

ヤムチャ達も復活し、地球に突然現れた。彼等が死んだのは、悟空が間に合わなかったからだ。何故間に合わなかったか?悟空は界王星での修行後、死んだ地球ではなく界王星で蘇ったからだ。そしてクリリンは何故当初復活できないと考えられたのか?「死んだ場所で蘇る」という原則があり、ナメック星跡地で蘇ると考えられたからだ。だから魂をわざわざ地球に移し、その上で復活させたわけだ。

ところが、ヤムチャ達は地球で蘇った。しかも死んだ場所ですらない。今までの話は一体何だったんだろうな。子供も大人も大混乱ですわ。魂云々肉体云々とあれだけ騒いでおきながら、普通〜〜〜に目の前で蘇ってるからね。よしんばヤムチャ天津飯の死体は保存されていて、界王星の体は仮の物だったという、原作を無視した解釈をしよう。チャオズは違う。肉体を再生されて界王様のところにいると説明されているから、あれがガチ体、いわゆるリアルボディ(いわゆらない)であることは間違いない。つまり……もういいや疲れた。

肉体云々については、不透明な部分も多い。まず初期のドラゴンボールは、死者の復活と肉体の再生は別だと考えられていた。だから生き返らせる予定の死体は腐らないよう冷凍保存され、バラバラになった場合はその再生に気を使わなければならなかった。しかし肉体がいつも無事とは限らない。激しく損傷したり消滅したりすることが増えると、肉体の再生という問題は冷凍保存では解決できなくなり、神様に再生させたり、ポルンガがサービスで再生させたりと、無理矢理再生することが増えた。

セルに吸収された人間など、完全に消化して肉体など残っているはずもないが、彼等は普通に肉体付きで蘇っている。最終的には有耶無耶になったわけだ。だからそのまま有耶無耶にしておけばいいものを、フリーザ復活の際にはその設定を蒸し返し、バラバラの状態で蘇った。とはいえ、トランクスに消滅させられた状態からバラバラの状態に戻っているということは、結局肉体はある程度再生されている事になる。そもそも「生き返らせる」というのは肉体の再生もセットにして考えるのが当然といえば当然だ。肉体が損傷して死ぬわけだから、それを治さないと生き返ったことにはならない。

ガーリック編の内容はさっぱり知らないが、今のピッコロや悟飯が地球の敵に苦戦するというのは極めて考えにくいことだ。クリリンでも事足りそうだ。少し前のベジータに匹敵するかそれ以上の強さなのだから。