今週も不安なドラゴンボール超 #10

今更言うことでもないが、「神の放つ気は普通の人間には感じられない」という設定はどういうことなのか。界王神も界王もカタッツの子もデンデも神じゃねえの?界王神は確かに強さがよくわからない気らしいが、「気を感じない」わけではない。悟空は界王の気を感じて瞬間移動している。

そもそも「神」ってなに?その星の先代の神などに決められた神が、称号だけのもので本当の神ではないとしても、界王は正真正銘の神であるはずだ。界王は宇宙の神々の上に立つ存在ではあるが、あくまでも王と考えることもできる。では界王神はどうなのか。完全な神ではないのか。

「神」を意味するものが定かではないから「神の気は感じない」と言われてもさっぱり意味がわからないし、「なるほどそうだったのか!」とも思えない。少なくとも地球の神や界王神とは、全く別の概念があるのは確かだ。フリーザはゴールデン時に気は感じられなかったのだろうか?そうすると、もう「一定以上強かったら神!」ということで落ち着くのだが、忘れた。多分違うと思う。とすると強さが条件ですらなく、何をもって神と言っているのかわからない。「感知できない特別な気を持つ者が神」と考えるとスッキリする。本末転倒だな。

内容は延々と戦うのみ。次回も特に展開なく戦い続けるような予感がする。横綱のようなどっしりと構えた展開である。若手作家なら打ち切りや人気低迷を恐れて、もっと展開を早くしそうだ。

ジャンプの打ち切り作品における、できることなら何年も温めておくはずだった設定を終盤全部出していくところはたまらん。本当の名前はポルターガイストだ的な……。ドラゴンボールは過去の遺産が莫大なだけに、なかなか人気低迷で打ち切りということは考えにくい。だが少しは焦って欲しい。アニメというものに軌道修正やテコ入れがあるのかどうかは知らない。