＋１時間２０分
火の森
当然のようにボスがいた。ボス戦がクソという認識を持っておけば、むしろそのクソさが楽しみになるから不思議だ。しかし今回は雑魚が無限に沸くこともなく、最初は真っ当なボスに見えた。それも勘違いだった。すぐさま全体混乱攻撃を仕掛けてきた。そして更には全体攻撃（全マスに有効かどうかは知らない）。全体攻撃って、もう距離とか位置とか全く関係ねえよな。シミュレーション系ゲームとしては禁じ手とさえ言える技を平気で使う。いいねえ。
混乱された時の対処法としては、勝手な方向転換が起こらない矢を用いるのがシレン経験者の常識である。だが相手は燃えているから矢が効かない。いいねえ。可愛いよこのゲーム。有無を言わさず混乱させて、その上遠距離攻撃も全て無効化。つまりこちらがやれることは闇雲な攻撃しかない。与薬という全体状態異常回復のアイテムもあるが、回復した次のターンでまた全員混乱させるのだから、全く意味がない。たまらん。興奮してきた。
ケロケロのような装備弱体化も使ってきた。今回は装備の強化手段が少なく、全く強化できていない。だから非常に痛い。ただ性能が１下がったところで、その戦闘に大きな影響は与えない。つまり装備の弱体化は完全に嫌がらせだということだ。ボスが嫌がらせをしてくる。くっはぁたまんねぇ……。混乱といい遠距離無効といい全体攻撃といい、プレイヤーに全力を出させまいと必死になっている感じがたまらん。
氷の山
こぢんまりしたダンジョンが続く。ダンジョンを探索する楽しみを忘れさせてくれる。だがそれもいい。このゲームで20階30階と続くダンジョンに潜りたいかというと、全くそんなことはない。とりあえず最初は探索せず一気にボスを目指す。オヤジ戦車の上位版が出てきた。２人行動では受けるダメージも実質２倍で、非常に鬱陶しい。風来人は孤独だっつってんだろ。度々死にそうになりながらも、というか一度は死にながらも強引に突き進む。クソボスは１００％初見殺しだから、どんなボスか見ておくべきだ。
ボスはクラゲの親玉と雑魚クラゲ４匹。名前が「分裂クラゲ」である。これは無限増殖に違いないとテンションが上がったが、結局増えずじまいだった。雑魚は体力を吸収するだけで、取り立てて特徴がなかった。一方ボスはやはり遠距離全体攻撃で、二人の装備品を悉く弱体化させる技を使ってきた。１ターンごとに二人の武器と盾が弱くなっていく。これもまた完全に嫌がらせである。４つのうち２つの装備はたまたま金印があったから防げたものの、もう２つは一瞬にしてクズ同然の装備になってしまった。これが面白いと思ってるんだから恐ろしい話だ。ボスが永続的に続くマイナス効果の技を使うという発想がよくわからない。終いには印全消しや装備ロストといった技を使ってくるんじゃないか？
力を下げてくることもあった。これはまだわかる。力は戦闘が終われば元に戻るからだ。弱体化した装備は弱体化したまま。それを戻すのもかなりの時間がかかる。そもそもアイテムのパワーアップがやりづらいゲームだというのに、敵が頻繁に弱体化させてくるというのは、時間稼ぎ以外の何物でもない。竜脈で効率よく鍛えられるなら、バランス調整のつもりで弱体化を使ってくるというのは理解できないこともない。まだ試していないから知らない。
前のボスにしてもそうだが、クソボスというより男らしくない。陰湿という言葉がピッタリだ。金印を合成しておけば被害なく勝てたかも知れない。だが効率的に合成する術が今のところ見つかっていない。壷は全然拾わないし、合成モンスターもいない。２つの装備を合成しようと思い立っても、何分かかるかわかったもんじゃない。
