今週も間延びしているドラゴンボールZ #78

フリーザがジャケットを吹き飛ばしてから変身するまでの間に、ベジータ王が反乱するという回想シーンが挿入された。フリーザベジータを部下として差し出すよう要求されたベジータ王が、その態度に我慢しきれず精鋭を率いて殴り込んだところ、返り討ちにされたという経緯だった。息子を差し出すのがイヤというわけではなく、フリーザの態度に腹が立ったというのがサイヤ人の王らしくて良い。だがこれでフリーザが惑星ベジータ滅亡を決意したのなら、サイヤ人の完全な自滅ではないか。いずれ滅ぼすつもりではあったとはいえ、寿命を縮めたのは間違いない。

バーダックは仲間をフリーザの部下に殺されたとサイヤ人達に訴えた時、一笑に付されていた。あの時フリーザを絶対的に信用していたサイヤ人達は下級かせいぜい中級程度で、だからバーダックの言葉に耳を傾けなかったということだろうか。確かに下級戦士はフリーザと直接面会する機会はなく、態度に腹が立つということはないかも知れない。扱き使われているという点に関しては、まずベジータからして下級戦士を扱き使っていたに違いない。最近書かれた読み切りでは下級戦士だろうとフリーザに忠誠を誓っている様子はなかったが、最近書かれたものを引き合いに出しても仕方ない。