チョコボの不思議なダンジョン 8日目

+2時間20分
相変わらずアイテムがいっぱいになって必死にかまどを探す、というサイクルが続いている。脱出すれば済む話だが、要領の悪い人間というのは自分で勝手なルールを作り、それで自身が不利益を被るという理解不能な現象を起こす事がある。良いアイテムがあっても拾えないというストレスで、半ば自棄的にどんどん下の階層に潜っていった。そこで悲劇が起こった。
神竜もさほど苦戦せずに倒したものの、かまどが全く見つからない。気が付いた時には97階で、2階下にはオメガが控えていた。さすがに今の段階で勝てる気がしない。ただ問題は、武具を持っておくためにテレポカードまでも捨ててしまったことだ。いつもなら適当に探索していると何枚でも手に入るが、98階で手に入らなければどうしようもなくなってしまう。しかも97階の階段でセーブまでしてしまった。祈る思いで98階を探索したがカードは見つからず、さらに期待した店も出現しなかった。つまり完全に終わったということだ。
何度やり直しても98階にテレポカードなど出ない。このゲームは攻略本を見る限り、階ごとに出る可能性のあるアイテムが完全に固定され、その種類は少ない。何度やり直したところでテレポカードが偶然出るということは全くなさそうだった。こうなると、集めたいっぱいの武具が全て失われるということだ。ぬるいシステムだけあって装備しているアイテムだけは失わないようになっているとはいえ、このまま失うのはあまりに惜しい。
オメガにも挑んでみたが、回復手段がない以上勝てるはずがない。HPが24000あるとわかりさらに絶望した。瀕死の状態で攻撃したところで、2000くらい減らすのが関の山である。どうやったって勝てない。ということで緊急手段を使った。チートである。入手できるはずのないテレポカードを呼び寄せ、なんとか脱出した。越えてはならない一線を越えてしまった気もするが、このくらい許される範囲だと思う。何せこのゲームには改造セーブデータが収録されたCDが付属していた。スクウェアとしては、そういう楽しみ方もアリだということだ。だからといってプレイヤーがデータをいじっていいかどうかはまた、別のお話。まあ、良くはない。