セーラームーン(811)


すぐ悟飯の話に移行したから印象が薄くなりがちだが(たぶん意図的だろう)、セルゲームへ出掛ける前にチチが悟空に言った「死なねえでけれ」はなかなか深い言葉だ。チチは一見悟飯への愛情が強すぎて悟空を軽視しているように見えがちだが、決してそんなことはないということが色々なシーンから伝わってくる。「死なねえでけれ」というセリフで、結婚直後に「死ぬでねえぞ」と言った頃から全く愛情が変わっていないことがよくわかる。チチはいつだって、戦場に向かう悟空が無事に帰ってくることを祈っていたし、決して楽観はしていなかった。悟空の死を知ってチチが泣き崩れるシーンは、小さいコマながらもドラゴンボール屈指の切ないシーンと言って良いだろう。……7年後に生き返ったから台無しだけどな!