先々週と先週と今週もひどいドラゴンボールGT #49〜51

二星龍(49)

圧倒的差があるにも拘わらず、パンが殴っても殴っても倒れない。なかなかのグダグダっぷりだ。二星龍はマイナスエネルギーとやらを垂れ流し、そのエネルギーによって敵は戦闘力が落ちてしまうという。マイナスエネルギーという言葉がとても胡散臭い。それはともかく、戦闘に全くテンポが感じられない。10分で済む内容を無理矢理20分に伸ばしている印象を受ける。

力を失った二人だったが、マイナスエネルギーを浄化する湧き水に助けられて勝利。完全に偶然なのに、ナレーションが「他の邪悪龍はこんなもんじゃないぞ」とか言っていた。むしろ最強じゃないのか。いや、どのみち人造人間には勝てないか。

五星龍(50)

「あいつは邪悪龍の中で一番弱いんだ」 一番言ってはならないことを……。必殺技はドラゴンサンダー。ただの電撃に技名付けなくても良かろうに。電撃を連発するだけの相手に超サイヤ人4となる悟空。超サイヤ人にならないまま苦戦すると「とっとと変身しろよ」と思うものの、強くなり過ぎるとそれはそれで「もうちょっと抑えろよ」と思ってしまう。最強の技であるはずの10倍かめはめ波が跳ね返され、あっさり元の状態に戻った。整合性が取れていないというか、この敵にここまでの強さは求めていない。超サイヤ人になった悟空が今更ギニュー特戦隊クラスに苦戦するような違和感だ。
絶体絶命のところで、弱点である雨が降って敵が自滅。何だこのオチは。二週連続で偶然の勝利か。しかも超サイヤ人4になっても勝てなかった相手が雨如きで自滅するのはやりきれない。シンプルにつまらない。何にも心に響かない。

六星龍(51)

宇宙だか銀河系だかの危機だっつーに、随分とのどかな話が続くものである。そこそこ強い龍達とサブキャラが戦うという展開の方が、いくらか面白かったのではないか。サブキャラを活躍させる絶好の機会、むしろ最後の機会だというのに、何故悟空とパンだけの討伐の旅になったのだろうか。
風の力でかめはめ波を跳ね返す六星龍。先週の龍も別の原理でかめはめ波を跳ね返していた。短期間にネタがかぶっとるがな。あとはもう何も言えない。何も出てこない。これは本当に一流の作家が書かはったんですか?ドラゴンボールではない別の作品なら、スケールの小さいファンタジーバトルをされても違和感はなかったかも知れない。この一連の戦いは、ドラゴンボールでやる意味があったのか。やるにしても、許されるのはせいぜい少年編までだ。今更ブヨンみたいな敵が出てきても違和感しかない。