零 −刺青の聲− 9日目

+1時間15分

続き

深紅を再開する。あとは4つの珠を祭壇に捧げるだけである。祭壇で捧げると悪霊が出現。久世家当主らしい。久世という名前自体あまり聞き覚えがないので、いきなり当主に出てこられても唐突に感じた。

ファイルをちゃんと読んでいないせいもあるが、今作は霊に個性がない。第1作は氷室邸が舞台だったから氷室家が出てくることは明らかだったし、第2作は家の名前から関係する一族の存在がすぐわかり、またご丁寧に様々な霊が手記を落としてくれたので、ストーリーを把握するのは容易かった。今回は手記に署名もなく、いまいちストーリーが入ってこない。既に儀式の内容はかなり明らかになっているから、わからないのは自分のせいでもあるのだが。

ともかく当主といえば終盤に登場する敵として恒例である。氷室家当主も黒澤家当主も厄介な敵だった。今回も外見は手強そうだったが、実際の強さはそうでもなかった。時折飛ばしてくる手に触れると、ファインダーに大きな手形が映って撮影しにくくなる。しかし撮影自体が封じられているわけではないので、特に困ることはない。掴み攻撃もして来ない。厄介なのは瞬間移動を繰り返して攻撃しにくい事だが、それは他の霊にもよくある特徴だ。

当主を倒すと、イベントも何も起こることなく夢から覚める。

自宅

嫌な自宅パート。朝になっていた。朝といえど油断はできない。何か妙に画面が汚い気がする。リビングにいる深紅から調査したファイルなどを受け取る。ファイルでの説明が長い。写真一枚から色んな事を調べてくる深紅はエスパーなんじゃないか。

ファイルを受け取っただけでは夜にならない。まだ何かしなければならないということだ。玄関や暗室に行っても何も起こらず、リビングに戻ると天倉螢からの手紙が置かれていた。

手紙を手に入れる頃から、猫がうるさく鳴いている。霊でもいるのかと思ったら、深紅の部屋に入りたいだけだったらしい。部屋に入りたくて鳴くとか、妙にリアルな描写だな。紛らわしいからやめて欲しい。

八ノ刻

手紙に同封されていたテープを聞くことで夜になり、夢に入る。

今度は天倉螢の夢で、前回終わった土蔵からのスタートとなった。澪がいる座敷牢に入るための鍵を探しに屋敷を探索する。黒澤家の屋敷かと思ったら、黒澤家、逢坂家、桐生家の屋敷が合体していた。

探索中にやたら刺青の女が出現する。他のルートではほとんど出てきた覚えがない。男に惚れているとしか思えない。また悪霊の思い人とうり二つだということなのか。

さらに大広間では縄の男が出現した。前作の最終ボスである。明らかに勝てるとは思えないので逃げようとしたが、扉が閉じられてしまっている。戦うしかないらしい。しかしダメージを与えられない。何度撮ろうとしても霊力が全く溜まらず何度もダメージを受けてしまう。何度かダメージを受けると赤い蝶が現れ、扉が開いた。どういう事だ。

縄の男

鍵が手に入ったので座敷牢に行くと、案の定澪の姿は消えていた。第2作では生身であるはずの繭が、瞬間移動や脱出のイリュージョンを起こしていた。それに比べれば、夢の中の人間が消えようが大した問題ではない。牢でパズルを始めるための風車と、強化レンズの「零」を手に入れる。これがあればかなり楽になるだろう。

風車のパズルは双子の部屋にあったので行ってみたが、パズルが動き出さない。パーツが足りないのかフラグが立っていないのかわからないので、屋敷を必死に探索する。散々迷った挙げ句、土間廊下の突き当たりでもう一つのパズルを発見する。こちらのパズルはいまいち意味がわからないので、適当に解いた。

その先の廊下で澪を追いかけるが、当然追いつくはずがない。奥の縄のお堂で縄の男が出現。今回はダメージを与えられるようになった。前作と違って格段に素早くなり、攻撃も避けづらくなった。一撃で死ぬことはないものの、鏡石を使わせられるほど苦戦した。

縄の男を倒しても澪が消えていった扉には入れない。地図にも扉の記号がないので、入れるようにはならないということなのだろう。氷室邸の儀式の間はちゃんと扉の記号があった。最終的には深紅も拒否をせずに入るということか?

しつこい

廊下に出ると、またしても縄の男が出てきた。出過ぎだ。しつこい。成仏したんじゃないのか。縄の男から逃げて眠りの家に戻ろうとすると、夢から目が覚めた。

これで八ノ刻は終わり。まだ天倉螢でしか行けない場所が眠りの家にあるはずなのだが、また天倉螢のルートになるとは思えない。次の主人公ルートで終わるんじゃないか。それとも十一ノ刻や十二ノ刻があるのか。最後だけキャラクターを切り換えられる、という可能性もある。

自宅

天倉螢から電話が掛かってきた。やっと接触したか。婚約者の死を知ると、今度家に伺うと言ってきた。果たしてクリアまでに来ることがあるのだろうか?できれば来て欲しいものだ。後日談として家に来ました、では味気ない。

しかしわかっていたことだが、主人公は天倉螢の夢を見ているとは一言も言わない。「何故屋敷についての調査を続けて欲しいのか」と天倉螢に聞かれても何も答えない。何故こいつらは何も打ち明けない。「澪さんを追っている夢を見ていませんか?」とか聞けよ。

アグレッシブ

電話を切ると夜になり、ムービーが始まった。主人公がシャワーを浴びていると刺青の女の霊が現れ、風呂場の扉を開けたところで霊は消滅。今まで気付かなかったが、女はかなり爪が長い。その爪でよく風呂の扉を開けたなと思う。吉乃氏だけでなく刺青女も家にいるらしいが、屋根裏には四つんばいの女もいる。取り憑かれすぎだ。普段は恐ろしい自宅も、やはりムービーでは何も思わない。

ムービーが終わると洗面所からのスタートとなったが、特に霊が現れることもなく部屋に着いた。次でいよいよラストか?ストーリーが佳境という気があまりしない。しかしこのまま敵の体力がわからないままでは最後の戦いが辛いだろう。今更屋敷を回るのも嫌だし、天倉ルートでしか取れない可能性もある。とりあえずは無視して進めるか。